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初めてのパパのおてつだい
The Auction by Hitode-Jin
芹菜ちゃんちはお肉屋さん。お母さんは早くになくなってしまいましたが、お父さんの手1つで暖かく育てられました。でも最近はお店の経営が危ないようで…

「芹菜〜。ちょっとこっちに来なさい」
「はーい!なぁにパパ?」
いつも元気な芹菜ちゃん。家庭の事情は知ってても、いつも明るく両親を励まそうと努力しています。

「パパな…事業に失敗してもうお肉を仕入れるお金もないんだよ…だから芹菜、ちょっとお店のお手伝いをしてくれないか?」
いつも苦しんでいるパパばっかり見ていた芹菜ちゃんは、もちろん喜んでこういいます。
「うん!!わたしなんでもするよ!!パパが元気になってくれるなら!!」
「そうか…やさしいね、芹菜は…」

そういうとお父さんは、突然持っていた包丁を振り上げ、芹菜ちゃんのおなかに入れました。
「あ…パ…パパ…?」
「フハ…おまえをな、卸してお客さんに売ればな、おおおおお金、かか稼げるからな…ヒャハ、アハハハ」
「やっやめ…パ…パ…あっ!!うあぁああああ!!」
「なな芹菜…こここれで2週間寝かせればばば…俺たち大金持ちだぞぞぞ…アハ…アハハハ」
「う…げふ…げ…」

翌朝、父親の自供により、新鮮なまだ息のあるお肉が店内の冷蔵庫で発見され、お店はたたまれたが、芹菜ちゃんの父親はしばらくは食事に困らなかったそうな。